ページ

2019年1月12日土曜日

1/12 食物繊維が血圧を下げる根拠知っている?

降圧効果のある食事療法、DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension)の1つである、食物繊維がなぜ血圧を下げる作用があるか、知ってますか?


■DASH食とは
DASH食は、カリウム、カルシウム、マグネシウム、そして食物繊維を摂取することで大きな降圧効果があるというものです。

カリウムは、体外にナトリウムを排出する作用があり、WHOでも2012年に3500㎎の摂取を勧めています。ですが、食物繊維の摂取が、なぜ血圧を下げるのでしょうか?



■論文から食物繊維の作用機序を検証

1)食物繊維はナトリウムを便中に排泄
論文:食物繊維のナトリウム吸着能が高血圧自然発症ラットの血圧に及ぼす影響(辻啓介、 辻悦子ら)の内容です。

食物繊維は、ナトリウムと食物繊維との結合や便へのNa排泄促進が期待され、アルギン酸(Alg)塩が血圧に影響を及ぼすと考え、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウムを摂取させ実験した結果。

便中のナトリウム排泄量が増え、吸収を阻害する。Alg(アルギン酸)塩は、消化管内Na/K、Na/Caのイオン交換による血圧調整作用があると報告されています。

アルギン酸は、昆布に多量に含まれ、摂取しやすい食品の一つです

2)メタ解析では、食物繊維はミネラルの吸収を促進
論文:Dietary fiber and blood pressure: a meta-analysis of randomized placebo-controlled trials.
(Streppel MT et)の内容です。

論文24報を選出し、降圧効果をメタ分析したものです。
平均食物繊維11.5g/日の摂取でも、40歳以上の高血圧患者では、拡張期血圧のみ軽度に低下。

食物繊維が増加すると降圧度が大きいが、食物繊維に含有されるマグネシウム量,カリウム量がかなり関係しているように思われると報告しています。

根拠として、水溶性食物繊維摂取時にはミネラルの吸収がよくなるため、効果的であるというものです。



3)食物繊維は水溶性と不溶性で降圧効果が違うか
論文:Total, insoluble and soluble dietary fibre intake in relation to blood pressure(Ghadeer S. Aljuraiban et)、2015年に報告した内容です。
繊維の質と血圧について調べた結果、6.8g/1000kcal高総繊維摂取量は、収縮期血圧と関連していたが、尿中Kの調整後に減衰。

不溶性繊維4.6g/1000kcalは、血圧と関連しなかったのに対し、高水溶性食物繊維は、収縮期血圧と関連していた。

生の果実が全体の不溶性繊維の主な供給源であり、続いて全粒穀物と野菜であり、食物繊維が豊富な食品を多く摂取することは、他の栄養素とは無関係に、より収縮期血圧を下げると結論付けています。

2015年食事摂取基準の食物繊維摂取目標量は、70以上(歳)男性19g以上、女性17g以上です。 



4)降圧効果を見るには8週間必要
論文:Effect of dietary fiber intake on blood pressure(Whelton SP et)の報告です。



食物繊維摂取は、収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧
(DBP)共に有意に減少。介入期間が8週間以上では、SBP−3.12 mmHgDBP−2.57 mmHg低下したことから、8週間の観察機関が必要としています



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

0 件のコメント:

コメントを投稿