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2019年2月12日火曜日

2/12 認知症で低体重者への17のチェック項目 1回目

アルツハイマー型の認知症は、1人でギリギリ生活できる人で多少なりとも食事を食べられていれば、栄養量が増やせます。在宅訪問栄養指導では、原因を見極め、体重を減らさないようにすることです。長文なので12日と13日の2回に分けます。


■76歳Kさんは何が原因でしょうか
K女は、住まいの1階に経営する店を持ち、今も毎日の朝礼に出席しますが、認知症です。独居生活で要介護1を認定され、1年ほど前から在宅看護を受けています。私設のヘルパーさんが週3日、買い物や一緒に料理を作り、それ以外の日は宅配弁当が届きます。弟が1日1回挨拶程度に訪れます。154㎝、体重38㎏(BMI 16kg/㎡)。薬物は他のクリニックから処方されており不明ですが、急な変更はないようです。

K女は、前からこの体重とは考えにくいので、エネルギー不足です。


■体重が減った原因の見極め方と対策
体重が少なければ、食事・栄養量が少ないことになりますが、認知症の人に話しても解決しませんので、原因と対策を見極めたうえで、関係する人と連携をとるようにします。以下の中から、K女が低体重である原因は探れそうでしょうか。

①取り繕うので、聞いてもわからない
尋問のように聞かれると、たいてい取り繕って「食べている」と答えますが、実は食べたかどうかは覚えていないようです。介護者に記録してもらうのが良いかも知れません。

②食べたことを認識できない
今、食べた事の記憶が無くなっていることもありますが、少ないより食べ過ぎ位のほうがまだ、マシです。間食で簡単にとれる物を用意しておくのも大事です。

③食事が作れない・作らない
ヘルパーさんと一緒の時だけ作って食べるものの、住まいと美容院が同じ建物である家族経営ですから、料理を作る習慣はなさそうです。

④1人だと食べない
食べ物と認識していても1人だと、せっかく作ってもらっても食べず、冷蔵庫に入れっぱなし、ややもすればゴミ箱に捨てるなどします。ヘルパーさんや弟さんには、同じものを食べてもらえば、釣られるように食べることもあります。介護者が不在の時は、簡単に食べられるものを準してもらい、食べていたかをチェックしてもらうことです。

④食事・弁当の栄養量が足りない
体重が少ないので、食事・弁当の栄養量は不足です。総菜のてんぷら、フライ、サラダにマヨネーズを混ぜる、レンジでチンとするだけで食べられる酢豚、焼肉、空揚げ、餃子、ウナギのかば焼き、前日に作り置きができるなら脂のある肉、脂の乗った刺身や魚など、少量で高カロリーな料理と弁当の一部を変更する方法もできます。他にはMCTオイルを掛ける、マヨネーズを使うことですが、本人はできないので、ヘルパーや弟さんに依頼することです。

⑤おかずを食べない
食が細くなると、茶碗1杯程度で十分だったり、おかずを食べることを忘れるなどが生じます。おかずは、高カロリーになるよう1~2種類用意して食べてもらうようにします。丼ものにすると食べる場合は、ごはんにMCTオイルとプロテインパウダーを混ぜ、上の具材は肉・魚などでたんぱく質と脂質がとれる工夫をします。決して、ふりかけだけで食べさせないことです。

⑥胃が小さく、量が摂れない
少量で高カロリーの弁当は、高齢者用の宅配弁当にはほとんどありません。基本は、野菜少なめ・油とたんぱく質源が多く、そしておかず先食べです。まず宅配食とヘルパーさんが作る料理の確認のうえ、ヘルパーさんの教育をしないとできません。

すぐお腹一杯という人でも、おやつなら別腹で入ります。食事の後に高脂肪のアイスクリームやプリン、好きなものなら、食べられます。


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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