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2019年2月2日土曜日

2/2 オイルを先にとると血糖値の上昇が抑制

油脂は、食後過血糖を防ぐ大事な食材ですが、高カロリー、太ると敬遠されてきました。しかし「糖尿病はオイル制限」は、誤りだったようです。


■オイルは、食後血糖値を抑制
脂質、たんぱく質は、炭水化物より先に食べると、食後血糖を抑制することが分かっています。

その理由は、オリーブ油を摂取すると、GLP-1分泌を促進することと、胃の運動を抑えるためと言われています。GLP-1とは、消化管ホルモンで、血糖値が高いときだけインスリンを分泌して、血糖値が上昇しないようにします。さらに、胃から食物が送られる速度を遅らせて、血糖値を上がりにくくすること、食欲を抑えるなども知られています。
オリーブ油は、先に食べると、血糖値が上昇しにくいのです。

文献:PhillipsLK,Deane AM, Jones KL, Rayner CK, HorowitzM(2014) Gastric emptying and glycaemia in health anddiabetesmellitus.NatRevEndocrinol11:112-128 


■肉・魚は炭水化物の前に食べる
たんぱく質と脂質の量、エネルギーもほぼ同程度のサバの水煮と牛肉の網焼きを、米飯より前に食べると、オリーブ油と同じく、GLP-1分泌がされ,胃から小腸に移動する速度が遅くなることを示しています。牛肉の網焼きは、特にGLP-1の分泌が強力に促進されるものの、長期間摂取による肥満への影響が懸念されるとの意見もあります。

文献:Kuwata H, et al (in press) : a randomized, controlled cross-over, exploratory trial. Diabetologia 2015年12月24日. 


■オイル先食べで血糖抑制の実験
 おにぎりの前に、油の無いキャベツサラダを食べた場合とオリーブ油15gかけたキャベツサラダを先食べした結果を図に示しました。結果、オリーブ油をかけたサラダを炭水化物の前に食べると、食後血糖が抑制されました。

同じく、病院の糖尿病食を主食とおかずを均等に食べた場合(コントロール食)と、前記の病院食にオリーブ油を15g追加して、おかず2/3を炭水化物より先に食べた場合の血糖値です。

結果、オイルの少ない病院の糖尿病食は、食後血糖が急激に上昇し、急降下しました。それに比べ、オリーブ油を追加して、先食べした場合は、優位に食後血糖の上昇を抑制しました。なお、キウイを最後に追加しても、この食べ方では食後血糖は、あがりませんでした。

一般社団法人臨床栄養実践協会で実験し、201年臨床栄養学会にて発表した内容です。


■どの脂質も摂取は全死亡リスクを低下
18ヵ国の13万5千人以上を約7年半追跡した論文です。全死リスクは、炭水化物の摂取量が77.2%と多い人が46.4%と少ない人より、死亡率1.28に増加するとの報告です。

脂質の質による死亡リスクですが、総脂質が0.77、飽和脂肪酸は0.86、一価不飽和脂肪酸は0.81、多価不飽和脂肪酸は0.80と、いずれの脂質も死亡リスクが低下しています。

■地中海食が糖尿病リスクを減少
早くから地中海食の健康効果は報告されてきました。

地中海食が糖尿病のリスクを減らす1)。エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを摂取した地中海食で、有意に糖尿病発症が少ない2)。高MUFA食群(一価不飽和脂肪酸)が低MUFA食群に比べて、HbA1c減少効果(-0.21)が認められた3)など、数多く発表されています。

文献
1)Martinez-Gonzalez MA, et al. 2008; 336:1348-1351
2)Salas-Salvadó J,et al:Ann Intern Med. 2014 Jan 7;160(1):1-10.
3)Schwingshackl L, et al. Ann Nutr Metab 2011; 58: 290-6.



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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